目次NS乳酸菌とは?代表的な「NS乳酸菌」NS乳酸菌の特徴共生菌は人類健康の基礎乳酸菌の主な役割

NS乳酸菌について

  • NS乳酸菌とは?

    NS乳酸菌の故郷は、いま世界で有数の自然に恵まれた地域として、自然資源が注目されているモンゴル(モンゴル国および中国・内モンゴル自治区)です。そのモンゴルの大草原で暮らす遊牧民の保存食から採取したパワーのある乳酸桿菌がNS乳酸菌です。

    私は、特に遊牧民の漬物の中から菌を選んでいきました。漬物は雑菌が多く1種類の菌ではないので、こっちの漬物が美味しい、あっちは美味しくないということになります。美味しさの違いは、菌の種類と割合の問題です。私は、漬物の菌を採取し、分離して、一番消化力のある乳酸菌を探しました。
    さらに、モンゴルの伝統飲料である「酸馬乳(発酵馬乳)」からも乳酸菌を採取しました。

    そして、動物の遺伝子と農薬が全く検出されない培地をつくり、培養した乳酸菌の安全性と品質を確かなものにします。こうして選び取った高機能な乳酸菌の純菌100種類程をストックしています。そして、この乳酸菌群を「NS乳酸菌」と総称しています。共生世界の新しい太陽(New Sun)になってほしいとの願いから、また、「New Sun」の発音は日本の「乳酸」に近く、私の名字「金」の発音は、「菌」と同じであることから名付けました。

    私たちはその用途によって最適な乳酸菌の配合をしていますが、効能的に最強の数種類のNS乳酸菌を選び、数十種類のいろいろな組み合わせをしました。
    それぞれ、タンパクの分解に一番強いもの、糖の分解に一番強いもの、コレストロールの分解に一番よいもの、脂肪酸の分解に一番効果のあるもの、炎症の治癒に一番 よいもの、ピロリ菌の感染症に一番強い効果を発揮するものなどを比べました。

    私はその用途によって、最適な乳酸菌群を考えています。そして、効能や安全性、 発見の順番と生物性質の研究から「NS - XX」という名称をつけます。 代表的なものとしては、とくに人間の食べ物の消化を助ける菌として、糖の分解に一番効果のある「NS9」、一番速くタンパクを分解する「NS8」、そして脂肪やコレステロールのコントロールに効果を発揮する「NS5」、さらに「NS10」「NS1 1」「NS12」など、それぞれ遺伝子や効能の解析をしてきました。

    NS乳酸菌は安全性を考えて、どこの場所でも存在できる、そういう菌を選んであります。
    なお、NS乳酸菌の混合比率は、目的や用途によって組み合わせていますが、基本的には、人間が飲んで糞便に現れた菌の割合を参考にしました。いろいろな配合比率を試すよりも、身体に聞く、ほうがわかりやすいのです。実際に最高のバランスになっていると思います。

  • 代表的な「NS乳酸菌」

    乳酸菌は種類によって効能が異なります。実験によって効能に特徴のあるNS乳酸菌を選定しました。NS-5、NS-8、NS-9はNCBI(アメリカ国立生物技術情報センター)に遺伝子情報が登録されています。

    • Lactobacillus Plantarum NS5

      食物繊維の分解能力に優れている乳酸桿菌です。腸内を整えることで無駄なコレステロールや中性脂肪が体内に蓄積するのを防ぎ、その結果、高血圧の予防にも効果があらわれます。畜産現場ではサイレージ生産などにも広く活用されています。

    • Lactobacillus Helveticus NS8

      タンパク質の分解能力に優れている大型の乳酸桿菌で、他の乳酸菌の数十倍(10~20μm)の大きさがあります。免疫調整機能による抗ウイルス作用や、カルシウムの吸収促進にも寄与することが確認されています。NS8株はカルシウムの吸収促進により、精神安定や血圧を下げるなど、効果効能が確認されています。

    • Lactobacillus Fermentum NS9

      すべての糖類の分解能力に優れ、炭水化物の糖質分解転化を助けます。また、ヘルパーT細胞のバランスを整えてアトピーをはじめとしたアレルギー症状を抑制したり、コレステロールの蓄積を防いで動脈硬化を防止したり、様々な効果が確認されている乳酸菌です。抗炎症作用も確認されてます。

  • NS乳酸菌の特徴

    NS乳酸菌の新しい醗酵理論は、従来の乳酸菌醗酵と違います。醗酵培養の初期において、乳酸をまだ産生しない菌を原生性乳酸菌といいます。そして、対数増殖期を過ぎ菌数がピークに達した後に過熟成して乳酸を作り始めた乳酸菌を抗生性乳酸菌といいます。
    原生性乳酸菌は数が少なくても腸内で爆発的に増殖します。それは、人間及び動物の腸の生態環境及び微生物の平衡に助けられるからです。逆に、抗生性乳酸菌のように長期間醗酵した乳酸菌、又は乳酸をたくさん放出した乳酸菌は腸内であまり増殖しないことが確認されました。
    NS共生菌の製品では、飲料や、サプリに原生性乳酸菌が使用され、石鹸、シャンプー、リンスや、肌水などには抗生性乳酸菌が使用されています。

  • 生菌は人類健康の基礎

    人間の全身すべての細胞数はおよそ100兆余りあると推定されています。しかし、健康な人の体にはその100倍もの微生物の存在が確認されています。人間の生体構成において親から伝わる遺伝子はわずか20000個余りであり、健康、病気、寿命、精神状態などは殆ど我々と共生している微生物によって決められます。

    体の表面は膨大な有益細菌に覆われています。体表としての皮膚、及び体内としての消化管、生殖器、呼吸器などが共生菌にコーティングされると、ウイルスや、病原菌などが付着しにくくなり健康状態を保つことができます。
    しかし、常に抗生剤や防腐剤、保存剤が入った食品を摂取すると、有益な微生物が増殖せずに減少し、腸に悪い病原菌が付着しやすくなります。その結果、ノロウイルス、O157及びO111腸管出血性大腸菌などに感染しやすくなります。有益微生物が減少すると共に、病原菌が増殖しやすい状態になり、いろんな病気にかかりやすくなります。

    有益菌も病原菌も生命体であり、薬剤による選択殺菌は不可能です。病原菌は有益菌で抑制すべきなのです。
    人間の腸内には善玉菌と悪玉菌の両方が存在し、その割合とバランスで健康状態を保っていますが、抗生物質を摂取すると両方の菌を殺してしまいます。その結果、地球のオゾン層が破壊されて穴が開き、紫外線が地球にダメージを与えるのと同じように、無菌状態の腸に耐性のない病原菌が入りこんで病気になってしまいます。一番大事なのは有益菌で自分の腸をきれいにコーティングすることで、腸内空間に有益菌が多ければ、病原菌は少なくなるはずです。

  • 乳酸菌の主な役割

    腸内菌叢(腸内で形成する細菌の集合体)を整えて有害菌の繁殖を防ぐ

    腸内には数千種、人間の全身細胞の一〇倍以上の数の腸内菌が生息しています。それぞれの菌は縄張りをもって、グループを形成しています。乳酸菌などの善玉菌は宿 主に有益な物質をつくり出すほか、有害菌が勢力を増さないよう、つねに抑制して一定のバランスを保っています。

    免疫力を高める

    腸は「腸管免疫」というように、免疫力をもっています。その腸の免疫力を手助け しているのが乳酸菌です。細菌やウイルスが侵入しようとするとき、乳酸菌は免疫細 胞を活性化させます。免疫力を高めることで、感染症などを防いでいるのです。

    花粉症などアレルギーを抑制する

    近年、アレルギー性の疾患が増加しています。乳酸菌はあらゆるアレルギー反応に 対して、沈静化させる効能があります。とくにアトピー性皮膚炎、喘息、花粉症など に乳酸菌は効力を発揮します。

    ビタミンほか有用物質を合成する

    人間にはたくさんのビタミンが必要ですが、食物からの摂取だけでは不足する場合もあります。乳酸菌はビタミンB、B、B、ビタミンK、葉酸(ビタミンM)、ナイ アシンなどをつくり出すことで、宿主の食生活のマイナスを補ってくれます。腸内菌 の多い人の身体には、ビタミンが足りないことはありません。

    ミネラルの吸収を促進する

    化学調味料や防腐剤が入った食品、または食品を加熱加工すると、食べ物の質と食 習慣が大きく変わるために、ミネラルを吸収しにくくなります。イオン化したカルシ ウムを加熱すると、炭酸カルシウムとなって食品のなかで固まり、沈殿してしまいま す。乳酸菌は自らがつくり出した乳酸で炭酸カルシウムを溶かし、乳酸カルシウムと して吸収を促進します。ほかに亜鉛やマグネシウムの吸収も同様です。

    善玉菌は抗生物質もつくる

    乳酸菌は、抗生物質をつくることができます。菌が培養状態になると、抗生性のタンパクやケミカルをかなりつくり出します。
    腸内のさまざまな細菌と共生させるには、共生できる原生性(共生性)乳酸菌をつくり、反対に、炎症や感染を抑制するためには、抗生性乳酸菌をつくればよいのです。

    悪玉菌にも立派な役割がある

    腸内で有害な毒素を生み出すのが、悪玉菌です。乳酸菌のような善玉菌が少ない と、腸内に免疫のバリアがなくなってしまいます。そして、悪玉菌はやりたい放題と なり、病気をもたらします。そんな菌には、いてもらいたくない。こう思われるかもしれません。
    でもそれは違います。悪玉菌といえども、いてもらわなくては困ります。ドラマに 善玉ばかりでなく必ず悪玉が必要なように、腸内にも一定量の悪玉菌にいてもらわなくては、私たちの健康は保てません。
    もし、悪玉菌がいてくれなかったら、もっと悪い、もっと怖い細菌が寄ってくるかもしれません。悪玉菌を腸内にもつことは、それ以上の悪い菌を遠ざけることでもあり、健康のためには必要なことなのです。ときどき悪さをする荒っぽい兵隊さんも、いてくれることで、より恐ろしい外敵の侵入を防いでくれるのです。

    「プロバイオティクス」とは

    「人体によい影響を与える菌の働きを促す」こと、つまり「乳酸菌など腸内善玉菌を摂取して腸内健康を保とう」という考え方のことです。 健康医学の世界で、乳酸菌の効果効能が明らかになるにつれて、こういう考え方が生 まれてきました。

    「プレバイオティクス」とは

    こちらは「腸内の善玉菌を増やし、活性化させる物質を積極的に摂取する」という考え方です。たとえば腸内善玉菌を増やすオリゴ糖を摂るのは、プレバイオティクスです。

    人間の免疫力は腸と腸内菌に支えられている

    免疫とは、病気になる原因をもとから防ぐ力のことです。人間は見事な免疫システ ムをもっていますが、その中心的な役割を果たしているのは腸です。そして免疫にする腸の働きを助けているのが腸内菌であり、なかでも乳酸菌は重要な働きをしています。

    カルシウム不足は乳酸菌不足が原因

    カルシウムは骨と歯に99%ありますが、残り1%は血液や細胞に利用されていま す。カルシウムは人間が生命活動をするうえで重要な働きを担うミネラルであり、不足すると、骨や歯がもろくなるだけでなく、高血圧症、動脈硬化、心筋梗塞のリスクを高めるほか、イライラなどの原因になります。
    しかし、地球上でカルシウムが足りない動物といえば、おそらく人間だけでしょ う。なぜなら、人間だけが食べ物を焼いたり煮たりして食べます。そうすると、イオ ン状態のカルシウムが、炭酸カルシウムのような塊として沈殿してしまいます。家庭 にある湯沸かしポットを見ればよくわかります。ポットの内側に、白い物質が付着していることに気づくでしょう。これはカルシウムが固形となったものです。このような状態になったカルシウムの吸収は、細菌の助けを借りないとできません。石のようなカルシウムを、そのまま吸収することはできないのです。

    乳酸菌がなければビタミンをつくれない

    ビタミン不足は、乳酸菌不足によるものともいえます。食物を分解してビタミンを 生成する機能がなければ、ビタミンを多く含む食物を摂取してもビタミン不足になってしまう。カルシウム不足の原因と同じように、このことをよく理解しておく必要があります。

NS乳酸菌について

NS乳酸菌について3つのトピックスに分けてご紹介します。

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